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日本一深い、駿河湾だけの味覚。

桜えび

 本物の桜えびを食べてみたい。そう思ったのは、世の中には「桜えび」だと思っていたら違うというものが案外あると知ったからだ。
 日本では本物はここ、駿河湾だけで漁獲される。しかも年に二回、春漁と秋漁だけの限定。駿河湾の尊い恵みをいただきつつ、その保護にも努めなければならないためだ。
 桜えびはそんな貴重な海産物だが、手の届かない食材というわけではない。桜えび漁が盛んな静岡市清水区の由比漁港周辺に来れば、新鮮な桜えびが手ごろな値段で入手できるし、おいしい桜えび料理を年中食べさせてくれる店もある。
 食卓を幸せなさくら色に染めてくれる桜えび。日本一深い駿河湾からのおすそ分け。

フォトツアー

体長は4センチ前後。駿河湾の深海に生息し、駿河湾だけで漁獲される貴重な桜えび。泳いでいるときは透き通っている。
桜えび漁に出るのは暗くなるころ。人間の食欲は、いつだって勇ましい。
産卵期を避けて、春と秋に行われるのが桜えび漁。本格的に暗くなってきたころ漁が始まる。
さあ、大漁だ。網が光ってうごめいている。体表に発光器官があるためだ。
夜に獲り、水揚げするのが桜えび。朝には透明だったはずが鮮やかな桜色になっている。
セリが始まった。屋号や落札された値を告げる声が飛び交う。
春と秋に見られる富士川河川敷での桜えび天日干し。富士山のふもとに赤いじゅうたんが広がる。
季節は漁期に限られるが、生で食すのも絶品。わさび醤油でいただく。
これが最高の食べ方、桜えびのかき揚げ。
これは「桜えびのばら揚げそば」。本場で食べてこそのうまさに感動する。
由比港漁協が主催する「浜の市」。揚げたて桜えびのそばなどが、「採算度外視」だという手ごろな値段で食べられる。
由比漁港周辺で味わえる桜えび尽くしの料理。4月から6月と、10月から12月の漁期が最高だが、それ以外の季節でも楽しめる。

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