大御所・家康公史跡めぐり
臨済寺
葵区大岩町7-1 |
JR静岡駅から安東循環(水落町廻り)バス15分、臨済寺前下車徒歩2分 (修行寺のため、通常一般公開はされておりません) |
今川家菩提寺で、家康が今川家人質時代に出入りしたお寺として、徳川との関わりは極めて深い。臨済寺開山雪斎禅師は、早くから家康〔当時は竹千代〕の才能を見出していたことが京都妙心寺の記録〔『妙心寺史』〕に残されている。家康は雪斎禅師に勉学を学び、武将としての経綸〔大将としての倫理哲学〕の基礎をここで身に附けたという。臨済寺には家康公手習の間がある。
方丈と庭園
方丈は国の重要文化財で、家康が正親町天皇の勅命を受け、天正15年(1587)に建てられた。静岡市内では清水区大内霊山寺仁王門に次いで古い。方丈裏山の庭園は国の名勝。庭には家康公御手接ぎの梅の古木「西湖梅」や「唐椿」がある。
千鳥図屏風
この屏風は県指定文化財で、元和2年〔1616〕家康が田中城で鯛のテンプラを食べて発病し、駿府城に帰って療養していた。その時の見舞いの勅使が、臨済寺に宿泊した時に使われた物という。